Japan Heritage 2016(日本遺産)認定
山形県の中央に位置する出羽三山の雄大な自然を背景に生まれた羽黒修験道では、
羽黒山は人々の現世利益を叶える現在の山、
月山はその高く秀麗な姿から祖霊が鎮まる過去の山、
湯殿山はお湯の湧き出る赤色の巨岩が新しい生命の誕生を表す未来の山と言われます。
三山を巡ることは、江戸時代に庶民の間で『生まれかわりの旅』として広がり、
地域の人々に支えられながら、日本古来の、山の自然と信仰の結び付きを今に伝えています。
羽黒山の杉並木につつまれた石段から始まるこの旅は、
訪れる者に自然の霊気と自然への畏怖を感じさせ、
心身を潤し明日への新たな活力を与えます。